我々について

お 問い合わせ

プライバシーポリシー 問題を報告する

デカルト『精神指導の規則』を解読する


この記事では、デカルトの思想の根幹となる方法序説や省察の思想を丁寧に解説します。 デカルトの時代は、古代から近代への移行期なので、言葉の定義も曖昧で勘違いされやすいです。他の多くの記事が誤った認識で書かれていますが、この記事ではしっかりと解説していきます。.

その後、別の軍隊などに入ったりしながら旅を続け、ドナウ河近くのノイブルクという村で足止めをくらい、宿にこもって思案を重ねました。 そこで「普遍数学」や「方法序説」を書いています。. その後、デカルトは軍隊を離れ、北欧や東欧まで旅をしたあと、フランス、イタリア、パリと場所を移し、パリでメルセンヌやミドルジュアらと知り合い、彼らと共に数学や光学の研究を行います。 その後、研究に専念するためオランダに移り、9ヶ月間「形而上学」に専念し、のちに「省察」を書きます。. つまり、神の世界と民の世界、超自然的原理と自然界とを、断然と区別するべきであるとする思想が根底にあります。 そして、物理学や数学、光学などの最先端の科学に触れていることもわかります。. 数学(マテーシス)というのは、もともと古代ギリシャのピュタゴラス教団で学ばれていたもので、算術・幾何学・天文学・音楽・代数学・光学・力学のことです。 これらの個々の学問の共通項は「順序や量的関係」について研究しています。.

ここで多くの人が勘違いをするのは、この言葉を近代的自我の目覚めだと捉えることです。 ここでデカルトが主張する「わたし」は決してそうではありません。. この神の存在に退陣してもらうには、カントの頃まで待たなければなりません。我々の言う近代が訪れるのはまだ少し先だと思って良いでしょう。 カントについては下記のリンクで解説しています。. まず、デカルトは、あらゆる存在が否定されたときに残された「魂」「精神」によって洞察できるものは数学的な量的関係のみであると考えます。 肉体で感じ取れる、例えば暑いだとか、痛いだとかそのようなものでは身体に起こった偶発的なものにすぎないと考えます。.

つまり、いままで世の中の存在構造は神のみぞ知るものだったものを、一人ひとりの人間の中に取り戻したと言えるでしょう。 しかし、繰り返しになりますが、あくまでまだ神が分け与えた精神という後見のもとに、洞察する限りにおいてのみ可能となるだけです。. 様々な哲学本を過去読んできましたが、ここまで哲学史を体系的にまとめている本はありません。 入門書としてこの一冊を読んでおけば、専門的な本を読んだとしても、かなり理解しやすくなると思います。哲学とは一体何か?というところにフォーカスして様々な哲学者を解説しており、基礎的な理解をする助けになります。. 例えば、精神や魂、理性などの言葉が出てきますが、日本人だとみんなそれくらい持ってるよね?くらいに考えてしまいます。 しかし、デカルトの言うそれらは、あくまで神によって等しく人間に分け与えられたものと考えます。.

まだまだキリスト教の影響が大きかったこともあり、デカルトは非常に遠回しな論証をして見せるのですが、言いたいことは非常にシンプルです。 デカルトは近代へと進む地盤を整えたということが理解できたかと思います。. デカルトは次の時代のカントへ、バトンを手渡しし、そこで本当の近代が訪れることになります。 カントについては、次のリンクで解説しています。.

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。 コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください 。. 下記の記事で、哲学史をわかりやすく一気に解説していますので、ざっくり哲学を理解したい方におすすめです。 哲学とは何か? 重要な哲学者の思想を歴史に沿ってわかりやすく解説. 目次 哲学の2つの源流 アリストテレス-トマス主義 プラトン-アウグスティヌス主義 デカルトはどんな人? デカルトの思想とは? 普遍数学とは何か 方法序説と省察で説明されるもの 方法的懐疑という手法 我思う、ゆえに我ありの真理 自然科学の正しさの証明 キリスト教に背かないという論証 なぜデカルトが近代哲学の祖なのか 哲学を知るのにおすすめの本 まとめ. 自然科学がたまたまうまくいったというものではなく、必然的なものだということを論証する 自然科学の必然性を証明すると、自然を量的なものとして見ることになり、アリストテレス-トマス主義の質的なものとして捉える自然観と対抗することになる。これはキリスト教に背くことになりそうだが、決してそんなことはないということを論証する.

前の記事 10分でわかるアリストテレスの思想 — 形而上学、….

デカルトの二元論:精神と物体、意識と存在の分裂

『方法序説』のなかで、デカルトが自らに課した精神的規則が4つあります。 私が明らかに正しいと認めたもの以外、何も受け入れない; 問題をできるだけ小さな部分に分けて考える; もっとも単純なものから始めて、秩序立って複雑なものへと至る 精神と物体. 以上のことから、精神的なものと物質的なものを区別することで、二元論を成立させたデカルト。 世界は2つの根源的なものから成り立っている、という見解を示しました。 意識や思考をつかさどる「精神」と、空間に様々な形態で広がる「物体」。 何のための方法かとデカルトは問われると、次のように答えます。それは、この方法をきちんと使ったら、精神がきちんと使えるようになる。つまり、精神のパフォーマンス、能力を高めていくための方法、ということです。 デカルトの二元論:精神と物体. デカルトは方法的懐疑を用いて、人間の感覚、知覚や思考の中に現れてくるすべての事象を、一旦棚上げした。. そうすることで「思考する我」つまり「精神的存在としての私」を抽出してくるのであるが、この際に疑いの対象となったものの中心は、通常我々が物質と呼ぶものである。. 物質の存在性は、我々が日常そう思っている そこからデカルトは、蜜蝋に代表されるようなこの現実の世界に存在しているあらゆる物体の本当の姿というものは、感覚によって捉えられた色であるとか、匂いであるとか、形であるとか、テクスチャー(肌触り)であるとか、そういったものではなく、この空間に何らかの形をとって広がることだと

デカルト精神

Read More

平均ユーザー評価

4.9 / 5